ブタクサはアレルギーの原因、痒い思いをしないための駆除のポイント

ブタクサ 雑草の除草、草刈り、草むしり

 

花粉症のピークは2~4月ぐらいなのに、毎年8~10月頃にもひどい花粉症に悩んでいるあなたは、ブタクサの花粉が原因なのかもしれません。

あなたの家や職場・学校の近くや普段よく通る道すがら等の生活圏内に、ブタクサの花が咲いていませんでしたか?

ブタクサの花はスギやヒノキのように受粉のため自分の花粉を風に運ばせる「風媒花」ですが、スギやヒノキほど広範囲に拡散されることはありません。

ですので、この時期少し気を付けるだけでもこれまで酷かった症状は緩和するかもしれません。

草刈り業者でブタクサを駆除

ブタクサってどんな植物?

出典元:NEXLESuk

 

ブタクサは、キク科の1年草で北アメリカ原産の植物で、道端や河川敷、空き地等どこにでも見られる普通の雑草です。

ビンボウ草と呼ばれることもあるそうですが、同じキク科のハルジオン(ビンボウ草)とはべつのものです。

世界中に分布しており日本へは明治初期に入ってきました。繁殖力が強く、環境省の要注意外来生物にも指定されています。

成長すると草丈が1~2メートルほどになり、7~8月頃に花が咲き始め、2~3ミリの無数小さい黄緑色の花が穂状に咲いて花粉の飛散が始まります。

アレルギーの原因となるブタクサの花粉

 

出典元:Researchgate

ブタクサの花粉症はスギ、ヒノキに次ぐ患者数が存在するといわれており、日本人の約6人に1人は、ブタクサ花粉症ではないかと言われています。

ブタクサ花粉の特徴は、スギ花粉に比べると大きさが約半分と小さいので、体内に入りやすく気管支まで入ることも容易で、喘息を引き起こしやすいという特徴があります。

 

幸いなことに飛散範囲が、10メートルから100メートル程度なのでスギやヒノキのように何十キロも風に乗って、花粉をばらまくようなことはありませんので、ブタクサ花粉は気を付ておけば防ぐことが可能です。

 

ブタクサの花が咲く時期(8~10月)に花粉を浴びないようマスクやメガネなどで目と鼻、口の露出を抑えるとともに花粉が付きにくい素材の衣服をきて、河川敷や空き地など近づかないようにしましょう。

また、普段生活する上でブタクサが生育していそうな場所を事前にチェックしておくといいでしょう。

 

ブタクサアレルギーと果物アレルギーとの関係

ブタクサで花粉症をお持ちの方には、果物過敏症(果物アレルギー)も併せ持つ人が多いようです。

ブタクサ花粉と似たタンパク質を含む果実を食べたときにアレルギー症状を起こします。「口腔アレルギー症候群(OAS)」といい、口の周りを中心に症状が現れます。

普段、メロンやスイカ、リンゴ、バナナなどを食べると、目のかゆみや唇の腫れ、息苦しさや咳、喉がイガイガ・ヒリヒリする、腹痛や嘔吐などの症状がでたりする方は、もしかするとブタクサ花粉にも反応するかもしれませんので、注意してください。

ブタクサとセイタカアワダチソウの違い

ブタクサとセイタカアワダチソウは、よく似ており開花時期もほぼ一緒で混同している方も多いと思います。

ブタクサは、黄色い小花を咲かします。セイタカアワダチソウも穂の先の方で花を付け、濃黄色の小さな花をたくさん咲かせます。

葉の形にも特徴があり、セイタカアワダチソウは真っすぐで尖った披針形ですが、ブタクサはヨモギのような分裂葉になります。

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ブタクサアレルギー対策

 

ブタクサ花粉は、スギやヒノキの花粉症と同じく内服薬や点鼻薬などである程度症状は緩和します。

しかし、あまりにも症状がひどい場合や症状をより緩和させたい場合には、「減感作療法(アレルゲン免疫療法)」というものがあります。

皮下注射などで治療用の抗原成分を、週に1,2回の頻度で少しずつ体の中に入れて、免疫をつくり、アレルギーを起こりにくくするというものです。

減感作療法(アレルゲン免疫療法)は、医療機関で行っていますので耳鼻咽喉科などでご相談なさってください。

 

ブタクサを駆除をするポイント

ご自宅の庭や駐車場などにブタクサが生えているのであれば、花粉が飛び出す前に花穂を刈り取ってしまえば、花粉症は軽減されます。

自分では、どうにもできないような河川敷や公園、道路、他人の畑や空き地などには、この時期は近寄らないようにしましょう。

花が咲く前に刈り取る

一番シンプルな方法ですが、労力を要します。6月ごろの成長期と種子・花をつける前の8月初めに刈り取りをおこなうと効果的です。特に8月頃はこまめに刈り取らないといつの間にか開花して花粉が飛び出していた、なんてこともあろうかと思います。

また、必死で作業したにもかかわらずヨモギとブタクサを間違える方がいらっしゃいます。

ブタクサの特徴は葉には細かく切れ込みが入り、葉の裏はヨモギより艶があり臭いが良くありません。

ヨモギは葉の裏が白く産毛があり、深い独特な良い香りがしますので興味のある方は確かめてみてください。

 

花粉が飛び出してしまったら草刈り業者に依頼

「ブタクサの花粉が付くのがイヤだ」「草を触りたくない」「肌が弱いのでかぶれそう」「体力に自信がない」「草刈りの道具もない」などと抵抗があるのでしたら、思い切って草刈り業者に任せてみるのも良いかと思います。その後に除草剤を撒いておくと草の伸びる勢いがずいぶんと抑えられます。

くらしのマーケット

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ブタクサ撤去後、除草剤を撒く

ブタクサを枯らすには、葉から入り根まで枯らすグリホサート系の除草剤がおすすめです。初心者でも使いやすく、比較的安全性が高い(毒性が低い)ので安心してお使いいただけると思います。

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ブタクサを喰らうハムシが存在する

出典元:Acta Plantarum

ブタクサ,オオブタクサを枯死させるまで食害してくれる食欲旺盛な甲虫「ブタクサハムシ」の力をかりて駆除しようという方法が、生物的防除手段として注目されています。

日本では沖縄を除く全都道府県に生息しているようですが….ちょっと気持ち悪いです。

ただし、ブタクサ、オオブタクサ以外にもヒマワリやオナモミなども食害するので、その点は注意する必要がありそうです。

 

ブタクサが自分の土地でない場所に群生している場合

河川敷や公園など公共の土地、施設などに群生している場合には、市町村の環境部などへ相談してみましょう。

また、私有地の空き地などでも条例のある自治体では、雑草が群生して放置していると衛生面や枯草からの火災など、近隣住民の生活環境を悪化させる原因となることから、土地所有者に除去するように指導をしてくれる場合があります。

私有地の所有者がわかっている場合は、個人で直接話し合いをした方が対応や解決が早いかもしれませんが、トラブルの原因にもなるかもしれませんので、なるべく行政や自治会、町内会などに相談を。

 

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