トキワツユクサ「要注意外来生物」小さく可愛らしいけど駆除する!

雑草の除草、草刈り、草むしり

南アメリカ原産の帰化植物で昭和の初期に渡来しました。常緑の多年草で「ノハカタカラクサ」という別名もあります。

花は初夏の5月ころ~夏の8月に咲き、やや湿った陰になる場所や水辺などに生えています。

繁殖力が強く外来生物法により要注意外来生物に指定されています。

 

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「要注意外来生物」トキワツユクサの可愛いらしい姿

花は清楚で純白で花弁が3枚あり三角形をしており、6本の黄色のハート形の雄しべと真ん中に1本ある短め白い軸が雌しべです。たくさん白い毛があり、可愛らしい姿で観賞用に持ち込まれたの言うことにも納得できますが、その姿とは裏腹に繁殖力は、相当強いらしく全国各地で群生しています。

漢字では「常盤露草」と書きます。

葉がツユクサに似ていて常緑であることによりつけられたそうですが、花の色と形はツユクサとは似ていません

 

トキワツユクサを駆除する理由は?

トキワツユクサは、ツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草です。アメリカやオセアニアなど海外で駆除の対象となっている植物です。

日本では湿った場所で多く繁殖がみられます。

白や青の可憐な花を咲かせ、繁殖の際は地下茎とは別に地面をように横に伸びていきますが、茎の節の部分からも発根します。

途中で分断されても茎の節から発根した根が、土壌養分を吸収して驚異的な繁殖力で再生するため、在来の植物が絶滅の危機にあります。

すべて刈り取ったように思っても、根が少しでも残っていると次の年にはまた再生していることがあります。

ツユクサは長い期間地中に潜伏し、深いところから発芽してきます。除草剤の成分がすべてに行き渡らないと完全に取り除くことが難しく、すぐに再繁殖を初めてしまいます。

農耕地や植樹林に地面を覆いつくすほど大量発生する上、除草剤に耐性(薬剤抵抗性)を持つことがあり、他の雑草は枯れてもツユクサだけは枯れずに残るくらいなので、なかなか完全駆除は難しいようです。

 

トキワツユクサを除草剤で完全駆除するのであれば、ローテーション散布を!

除草剤の効果を有効にしたいのであれば、除草剤に対して耐性がつかないよう同一系統の連続使用(毎回グリサホート系を使用する等)を避けるローテーション散布をお勧めします。

ローテーション撒布で、ツユクサに耐性ができないよう散布回数を少なくして完全に駆除することが大切です。

 

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トキワツユクサと大きさが違うだけ?「ミドリハカタカラクサ」「オオトキワツユクサ」

「トキワツユクサ」より少し大きい「ミドリハカタカラクサ」、ミドリハカタカラクサより少し大きい「オオトキワツユクサ」よく見分けがつきませんね。

大きさ以外は全く同じ姿ですが、トキワツユクサは種と枝分かれで増えていきますが、オオトキワツユクサやミドリハカタカラクサは、種ができないので、分枝で増えていきます。

 

実は食べれるツユクサ同様、トキワツユクサも食べれるの?

ツユクサの蕾は、おひたしや胡麻和え、みそ汁の具、お茶など食用になるそうです。花が咲く前の葉や茎は柔らかく灰汁も少ないので食用に向いているのだとか。もともと薬草として、干した全草を生薬名で鴨跖草(オウセキソウ)といい、解毒、解熱、下痢に効果があることは知られています。

また、ツユクサのエキス成分には、糖質や炭水化物の吸収を促す分解酵素の働きを阻害する成分を含んでいるそうで、血糖値の上昇が抑えられるそうです。

一方、トキワツユクサは食べたという話を聞いたことがありませんが、毒があるかないかは不明なので、自己責任でおねがいします。

 

トキワツユクサとよく似た花⁈ ブライダルベール

メキシコ原産の多年草で、トキワツユクサとよく似ている「タヒチアン・ブライダルベール」という園芸種の植物があります。

5mmくらいの小さな花がちりばめられたように咲くのが特徴です。

細かい白い花がまるでウェディングベールを連想させるので、葉の深い緑色と、小さな白い花のコントラストがとても美しい植物です。

大きさが全く違うので分かると思いますが、トキワツユクサと比べると、花はとても小さくカスミソウのようなサイズです。

かわいらし上に育てやすいこともあり、とても人気がありますがツユクサ同様、繁殖力が旺盛なので露地上よりもプランター等の栽培がオススメです。

トキワツユクサまとめ

日陰の山間にある、小さなお堂の近くでトキワツユクサを発見しました。

周りは昼間でも暗く何とも不気味な感じで化け物が出そうで少しジメジメしているようなところです。こんな感じの ↓ 場所です。

日光は当たることはないので、白い小さな花がとても綺麗で明るく見えたのが印象的でした。花を見ていると、日陰で誰も見ていなくても前向きに明るく、そして力づよい姿に生命力を感じます。花言葉の「尊敬」も何となくわかります。

 

以前、このトキワツユクサが大量に増えてしまい、もともと地域にあるシダ植物を滅ぼすかもしれないということで、ボランティアを募りトキワツユクサの除去作業を行ったことがありました。

その後の調べで、このトキワツユクサの自生が珍しく学術的に価値があることを知り、保護されたというニュースがありました。

駆除しようとしているツユクサは、もしかすると珍しい価値があるものかも知れません。

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