葉に深い切れ込みや穴があったりと独特な形で存在感がある観葉植物「モンステラ」
その名前の由来は、ラテン語で奇怪や異常を意味する「monstrum」(モンストルム)からきていると言われています。
モンステラは、サトイモ科属の一種で熱帯アメリカやカリブ海・西インド諸島原産のつる性植物ですが、ゆっくり成長します。
インテリアグリーンとして人気が高いだけでなく、丈夫でおしゃれそして管理が簡単なモンステラはいかがでしょうか?
モンステラってどんな観葉植物なの?
モンステラは30種以上の品種があると言われています。
国内で一般的に販売されているモンステラは、
- モンステラ デリシオーサ
- モンステラ アダンソニー
- モンステラ ペルツーサ
- モンステラ デリシオサ・コンパクタ
- マドカズラ
などが国内で流通している品種ですが、区分けは曖昧ですがデリシオーサは横に大きく育ち意外と場所をとります。
モンステラを購入する時に気を付けることは?
モンステラは、苗を購入して育てるのが一般的です。
できるだけ色や光沢のある葉があり、茎がしっかり丈夫な良い苗を購入するようにしましょう。
良い個体を購入することで、トラブルなく順調に長く元気に育ってくれます。
大きく育てたいのであれば、購入した時の鉢よりは一回り大きい鉢に植え替えてやるとより元気に大きく育ちますよ。
なぜモンステラの葉には切れ込みや穴があるの?
モンステラの葉にはなぜ切れ込みや穴ができるのでしょうか?
理由は諸説あるようですが、熱帯雨林で日光や風、雨を通すためだと言われています。たしかに切れ込みや穴があると日光が下の葉にまで届くので株全体の葉で光合成が出来ますよね。
ちなみに株が幼いうちは葉に切り込みや穴がありませんが、成長していくうちに自然と切り込みや穴が出来てきます。
日照不足や水分不足、栄養不足そして、温度が低い時には切れ込みや穴はあまり出来ないこともあるようです。
モンステラの育て方(日頃の世話など)
半日陰を好み、直射日光に弱く葉やけを起こします。
窓際に置く時はカーテン越しに置いたり、明るい室内で直射日光の当たらない場所で育てましょう。
暑さに強く、寒さにもある程度強い植物ですが、冬場は5℃以下になると枯れてしまうので必ず暖房が直接あたらない室内で管理しましょう。
春から秋にかけて育成期です。5月~9月は水は土が乾いたら、土にたっぷりと水を与えましょう。週に1回を目安に液体肥料をあげると更に元気になりますよ。
多湿を好むので、葉水をあげると光沢がましてキレイになりますよ。
逆に冬は、水を控えめに土を乾燥気味にして過ごしましょう。
ちなみにモンステラは、湿度と乾燥両方に強く少々の乾燥や水切れでも簡単に枯れてしまうことはありません。
ごく稀にハダニやカイガラムシがつくことがありますが、もともと病気や害虫にも強い植物なので、手があまりかかりません。
初心者向きの植物だと思います。
モンステラのよくあるトラブル症状
光沢や張りがない、元気がない
水切れや水分が足りていない可能性があります。
また、モンステラは耐陰性のある植物ですが、あまり暗い場所で育てると成長が遅く貧相な育ち方をします。
できるだけ、直射日光の当たらない明るい場所に置いてあげましょう。
窓越しに置く場合は、カーテンや日除けをするなどして水を切らさないようにしましょう。
葉が黒色や茶色になっている
直射日光に当たっていませんか?
モンステラは、もともと薄暗いジャングルに生息する直射日光を嫌う植物で、短時間でも直射日光に当てると日焼けを起こしてしまいます。
日焼けした葉は茎からカットして取り除きましょう。丈夫な植物なので、また新しい葉がすぐに生えてきます。
葉が黄色くなってきた
鉢の大きさが足りず根が詰まって根詰まりを起こしたり、土の栄養が不足気味になると、全体的に葉が黄色く枯れ始めることがあります。
根詰まりは、一回り大きな鉢に植え替えと土の入れ替えを行いましょう。状態が悪化した葉は茎元から剪定してください。
元気がない時は、液肥を水に希釈して与えてあげましょう。
根腐れをしている
また、新しい芽が出ず葉が這えなかったり、葉が萎れたり変色する、虫が繁殖する等の場合は、根腐れを起こしている可能性があります。
また、水をあげてもずっと土の表面が濡れっぱなしで、水はけが悪い場合もです。
根腐れを起こした部分は、スカスカになっていますのでカットし、新しい土に入れ替えて様子を見ましょう。
葉が萎びてきた
湿度不足や水分不足が考えられます。
葉水をあげたり水切れを起こさないように。元気がないようだったら、薄めの液肥入りの水をあげて様子を見てください。
茎や幹が腐ってぶよぶよに
茎や幹が、根腐れや寒さで死んでしまい、腐ってぶよぶよして柔らかくなってしまうことがあります。
そういう場合は、腐った部分や柔らかい部分はカットして、株の固い部分だけを残す「切り戻し」をして、株の一部を土に挿して発根を促して増やす「挿し木」をおこなって復活させましょう。
モンステラが大きくなる前に支柱を立てる?
モンステラは、元々大木の幹に絡み付いているツル性植物です。
支柱のような添木などがないと横に広がっていき、大きくなりすぎると自力で立てず、倒れやすくなることがあります。
そういった場合は支柱を立て上に伸ばすようにしましょう。
支柱を立てるのは、鉢の植え替えと同時にやります。
見た目が良くなる他にも、株全体の通気性が良くなり病害虫の予防にもなります。
モンステラは、剪定した方がよいのか?
古くなってきた葉や邪魔な葉を付け根から切り剪定をしましょう。
見た目も良くなり、風通しが良くなるので病気や害虫の予防にもなります。
また、古い葉を剪定すると新しい新芽や若い葉に養分が行き渡り、より一層成長を促し元気になり美しい姿を楽しめます。
モンステラの植え替えの時期は?
大きくなったら目詰まりを起こさないよう、一回り大きな鉢に植え替えしましょう。その際は観葉植物用の土の入れ替えを行いましょう。
適期は成長期の5月~9月がベストです。古い葉や茎の先端は剪定してやると新芽や若葉の生育がよくなり、葉色や光沢が増します。
モンステラに風水の効果はあるのか?
モンステラは、金運を引き寄せる効果やストレスを静めたり、邪気を払の魔よけ効果ある植物と言われています。
玄関、寝室やリビングの窓際などに置いておくと幸運を運んでくれると言われています。方角でいうと、部屋の南側に置いておくと良いようですね。
丸っぽさを帯びた葉には陽の気が宿ると言われ、ハワイでは「湧き出てくる水のように幸福が訪れる=お金が貯まる」ということで、とても縁起の良い植物として大切に扱われています。
パッと見て、お洒落で南の国を彷彿とさせる樹形や葉っぱがインテリアとしても人気があります。
仕事運を上げたいという人は、デスクサイドに置くのもおすすめです。
ストレスを鎮めてくれるので、あなたの才能や人間関係を向上してくれます。ちなみにモンステラの花言葉は、「嬉しい便り」「献身」「壮大な計画」だそうです。
モンステラの育て方まとめ
モンステラは個体差の他にも、置き場所などの環境によって寿命が異なります。
何10年と長く元気に育てたいのであれば、定期的な剪定、追肥、鉢や土の入れ替えなども必要です。
もし管理を怠って根腐れなど起こしてしまっても、株分け・挿し木・水挿しなどで簡単に増やすこともできます。
モンステラ自体が生命力が強く、丈夫なので意外と簡単に再生します。
兼業農家の跡取り息子。植物が好き、花が好き、ガンダムも好き。
農業繁忙期には更新がちょくちょく遅れるよ。