初心者でも簡単に作れるコケリウム(コケのテラリウム)!費用も安く管理も簡単。あなただけの小さな世界を作りませんか?

室内で栽培

日本人は古くから苔に対する愛着が深く、国家にも謳われ先祖代々心に刻み込まれいます。

心洗われるほど色鮮やかな見た目や清々しさ、心地よさを感じる方もおられるのではないでしょうか?

このコケを使ったあなただけの癒しの小さな世界を作ることが出来ます。

身近な存在である苔で魅力的な世界、コケのテラリウム「コケリウム」。

製作は簡単で小学生以下のお子さんでも作れますし費用も安く、観葉植物と比べても圧倒的に安く水生動物と比べても管理は楽ですよ。

 

簡単に作れて費用も安い!コケリウム

コケを中心とした陰性植物のテラリウムのことで、コケを小さな小瓶や容器のなかにレイアウトしたものです。インテリアにワンポイントになり、とてもおしゃれなアイテムにもなります。

コケリウムの作り方はとても簡単です。小さいお子さんでも作れますし値段も高くありません。コケ以外は100均でも揃いますので、是非始めてみてはいかがでしょう?

植物が好きな方へのちょっとした贈り物になりますよ。

 

お勧めのコケ

苔にはさまざまな種類があり、日光を好む種類もあれば、日陰が好きな種類もあり、室内灯の光だけで育てることもできます。

苔リウムにおすすめなのは以下のコケですが、ご自分のイメージ、手に入りやすい、置き場所に合ったもの、などご自分が気に入ったもので構いません。

ハイゴケ 

 

 

 

 

 

非常に強く、よくみられるポピュラーな苔です。湿度があり日あたりが良い場所、あぜ道の脇や道ばた、茅葺屋根、岩の上などに這うように平らに群生します。

 

スナゴケ

 

 

 

 

 

葉が星砂の形をしています。直射日光があたる場所でも育ち、温度変化にも強く河原や山地、砂質の土や岩や石垣などに自生しています。

 

ミズゴケ

 

 

 

 

 

森林の湿った所に自生しており、日陰の湿地、水の滴るような岩などに生えます。

湿った環境を好み細胞に水分を貯めることが出来ます。

 

ゼニゴケ

 

 

 

 

 

用水路脇などでよく見かけます。地面にしっかり張り付き繁殖力があります。

 

ホウオウゴケ

 

 

 

 

 

ホウオウゴケは、細かく分けると葉の長さ2~3ミリのナガサキホウオウゴケ、葉の長さ1~2ミリのミヤマホウオウゴケ・葉の長さ2~5ミリのホソホウオウゴケがあります。

いずれも、水に浸かるような場所、水が滴るような場所、湿地のようなところで自生しています。

 

シノブゴケ(トヤマシノブゴケ)

 

日陰の湿った土や岩上、腐木上に群落をつくります。半日陰で適度な湿り気があればよく育ちます。

 

ホソバオキナゴケ(ヤマゴケ)

 

 

 

 

 

人気のコケで、群生を見つけるのが難しい。田舎の方でも取り尽されており、人気のない場所でないと見つけるのはむつかしいかも。

半日影で乾燥気味の場所を好みます。育てやすさと使いやすさで初心者にも上級者にも人気。

 

 

アラハシラガゴケ(ヤマゴケ)

 

 

 

 

 

暑さに弱く湿度の安定した日陰地の杉などの根元、腐木に自生しています。ホソバオキナゴケとともに山苔と呼ばれています。

 

タマゴケ

 

 

 

 

 

乾燥気味の場所でも半日陰地で自生ています。

胞子嚢が丸くてかわいらしくいコケです。テラリウム向きのコケです。

 

ヒノキゴケ

 

 

 

 

 

谷や沢、林の中の樹皮など湿気の多い場所に自生しています。

「イタチのしっぽ」とも呼ばれているコケです。

 

 

コケリウムを作成するために必要なもの

 

テラリウムの材料は、近所の園芸店やホームセンター、100ショップ等で購入できます。

・瓶やガラス等の容器(ガラスグローブやボトルなど)

 使わなくなった空き瓶などでも構いませんが、しっかりと洗ってください。口が大きい方が作業しやすいです。

・ ハイドロボールや苔ソイル、 けと土、活性炭(黄ばみ、臭いを取り除く)

・ 使いたいコケ (お好きなもの)、自然に生えているものでも使用できますがカワゲラや水虫などの小さな虫や虫の卵がついていたりすることがありますので、一度水に浸けしっかり洗い流してください。

道路に面した場所や人やペットなどの通り道などで採取したものは、不衛生なのでお勧めしません。

・ 竹串や、ピンセット 、箸、園芸ハサミ(コケなどをの容器内に敷いたりするときに使います。) 

・流木、貝、または石 、装飾品やフィギア等の置物(必要に応じて)、シダ等の小さな植物(必要に応じて)

・ 霧吹き(苔は根からではなく「葉」から水を吸収します)

 

コケで小さな世界を作ってみる

容器の底部分にハイドロボール又は苔ソイルを敷きます。活性炭は混ぜても層にしても構いません。

ソイルや石で容器の真ん中や前後に高低差を出して立体感を出すレイアウトにすると見栄えが良くなります。

土台となる部分が出来たら、竹串や、ピンセット 、コケを敷いていきます。流木にコケを生す際には「けと土」を流木に擦り付けて苔を付けます。苔はご自分が作りたいレイアウトに合わせてカットしてください。

種類の違う苔を組み合わせて立体感を出したり、シダなどの植物をあわせてやると、より自然に近い雰囲気が感じられます。お気に入りのフィギュアや飾りなども組み合わせてやると、おとぎ話の一コマをみているような気になりますよ。

なお、流木は苔との相性も良くおすすめなのですが、河原などで入手したものを使うのであれば、事前に煮沸消毒をする必要があります。

貝殻や珊瑚など塩水に浸かっていたものを使用する場合は、しっかり塩抜きしてください。

かわいいフィギュアを飾ってやるとまた一段と良い雰囲気を醸し出しますので、お好きに試してみてください。

 

コケリウムの管理

苔の種類にもよりますが、直射日光が当たらない明るい日陰に置きます。2~3日に一度、蓋を開けて霧吹きで全体が湿るように霧吹きをしてあげます。蓋がない場合、一日に一回霧吹きをします。

水のやりすぎは白カビが生えてきますので注意が必要です。

コケが伸びすぎたらカットしてやります。枯れて茶色くなった部分はそのままにするとカビの原因になるので取り除いてください。

 

 

さいごに

美しいばかりでなく、環境に順応しやすく軽くて丈夫で手間がかからないなどの利点がある苔。古い石や樹木、建築物などに生えた苔は、その石や樹木が刻んできた長い時を表現しているようで、より魅力的なものに見せてくれます。

コケリウムはテラリウムから派生したものですが、テラリウム自体はもともと19世紀のイギリスで海外にて収集した植物を小さなガラスケースで持ち帰った事がきっかけで中流階級の間で流行しました。

コケリウムは清潔なので机やキッチン、トイレなど何処にでも気持ちよく置けますので植物の好きな人はもちろん、植物の管理が得意でない人への贈り物としても喜ばれます

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