ドクダミの効果的な除草方法。特徴や予防、対処法を解説

雑草の除草、草刈り、草むしり

ドクダミ(蕺草)は多年生の植物で、毒はなくむしろ漢方薬として使わてれいます。

北海道から九州まで日本全国至るところに分布し、酸性に傾いた栄養価の低い土壌でよく繁殖すると言われています。

半日陰を好み、4月ころから芽を出し、何とも臭いニオイを放つ厄介な雑草です。

繁殖力が強く群生し、地下茎を完全に取り除かないとまた群生してしまいます。

そんな繁殖力が強く、ニオイが臭いドクダミを駆除・予防する有効な方法を解説していきます。

 

草刈り業者にドクダミ駆除を依頼する

ニオイがキツイ、ドクダミの特徴

ドクダミの花

 

半日陰の場所を好み、6~8月にかけて茎が成長し花のような4枚の葉が白く変化した苞葉(ほうよう)と、円柱状の黄色い花序をつけます。

地下茎か種で増えます。

根は完全に取り除かない限り、春になるとまた再び生えてしまいます。

繁殖力旺盛な駆除が難しい植物で、根からアレロパシー物質を放出するため、他の植物の成長を阻害してしまい群生するのでかなり厄介です。

大量に群生して独特な悪臭をプンプン発せられるとたまりませんね。

これはデカノイルアセトアルデヒドやクエルシトリン、イソクエルシトリンという成分が臭いの主な原因で、殺菌物質です。

中国では、魚が腐敗するような臭いということで「魚せい草」ともよばれています。

 

ドクダミの効果的な除草方法と予防方法は?

 

葉や茎だけでなく地下茎を抜いて駆除

ドクダミを草刈りや駆除した経験がある方ならわかるかと思いますが、手作業による葉や茎の駆除は、手間が掛かります。

特に根などの地下茎はとても深く強く張っているので、完全な駆除はまずムリです。

どうしても土中に小さな根が残ってしまい、また春になると生えてきます。
業者にお願いして重機などを使い、根こそぎ土ごとさらってもらい新しく土を入れ変えるのであれば、根は残らないでしょう。

大掛かりでかなりの金額になり、「ちょっと、そこまでは‥‥」と思ってしまいます。

ということで、素人でも簡単に安く労力がかからず、効果が期待できるドクダミ駆除方法をご紹介します。

 

 

・まずは除草作業

まずはしっかり、除草作業をしましょう。

 

・除草剤をまく

一番ポピュラーで楽な方法です。

葉や茎から入って根まで枯らすタイプの除草剤をつかいます。

広範囲なら使用方法通りに撒きますが、限られた範囲であれば希釈タイプの原液を他の植物に触れないように刷毛等でぺたぺた塗ると、約2週間ほどでかなり枯れます。

元気な奴には再度塗ります。(刷毛だと周りの植物には、かからず枯れません)

グリホサート系の除草剤などで根から枯らすことが出来ますが、雨などで効力が弱くなるので年に数回は、散布した方が良いです。

これから生えてくる雑草を抑える土壌処理剤型の除草剤顆粒タイプ除草剤をドクダミが芽吹く前にまいておくと、繁殖が抑えられ後々繁殖の勢いが弱まり便利です。

・防草シート

作業に手間が掛かります。面積にもよりますが、金額もそこそこかかります。

見栄えが悪くなりますが、日光をシャットアウトし光合成が出来ませんので成長できなくなります。

 

・土をアルカリ性にする

ドクダミがよく成長する土壌は、酸性です。

石灰資材「苦土石灰」「消石灰」「有機石灰」や土壌改良資材・堆肥「バーク堆肥」「腐葉土」などを土に混ぜ、アルカリ性に傾けてやることで、酸性の時に比べ繁殖を少し抑えることが出来ます。

 

アルカリ性になることでドクダミの勢力は弱まりますが、他の雑草(イネ・キク科など)は生えやすくなるものもあります。

 

草刈り業者にドクダミ駆除を依頼する

ドクダミの効果的な除対処方法、ドクダミを活用する

ドクダミ活用
ドクダミは、葉、花や茎、根すべてが利用できます。
天ぷら等、加熱して食用として食べることもできます。
お茶・入浴剤・化粧品・虫刺され等に効能があります。 特にどくだみ茶は便秘・冷え性・腰痛・あせもなどの皮膚病や高血圧症、 脳卒中の後遺症に効果があるといわれる薬草です

加熱、乾燥すると独特な臭さの成分の一つ「デカノイルアセトアルデヒド」という高い殺菌力をもつ臭い元の成分は消えてしまいます。

 

ドクダミの効能

10種類の薬効がある漢方薬にも使われている薬草ですが、悪いもの(毒)をよくする⇒「矯(た)める」⇒「毒矯み(ドクダミ)」という説、「毒痛み」が訛ったという説など由来は、はっきりしていません。
食中毒、化膿性皮膚炎、水虫などの皮膚病の外用薬などの多くの細菌を抑えてくれるので、古くから使われてきました。

ドクダミに含まれる主な成分は次の通りです。

クエルシトリン

新陳代謝を高め、解毒作用を強めます。ピーマンにも含まれている苦味成分で、高血圧の抑制や抗うつ作用があります。毛細血管を強化し、血圧を安定化させることでも知られています。

 

マグネシウム

丈夫な骨や歯の形成に必要な栄養素です。腸内に水分を集める作用があり便を柔らかくし、流れやすくする効果があります。また、高血圧を予防する効果や心疾患を予防する効果、生活習慣病の予防・改善効果、精神状態の安定をを保つ効果もあります。

 

カリウム

ナトリウムの排出を促す成分で、カリウムの摂取量を増やすことによって、細胞を正常に保ち、筋肉を正常に保つ効果、むくみ予防・改善効果、血圧を調整する効果、脳卒中の予防、骨密度の増加につながることがわかってきました。

 

ルチン

強い抗酸化作用があり、毛細血管を強く丈夫にして出血性疾患を予防するなどの幅広い効果があります。
「脳卒中」「高血圧」「動脈硬化」「コレステロールの抑制」「歯茎の出血」などを全般的な生活習慣病の予防・改善に効果があります。

 

葉緑素(クロロフィル)

体内に溜まった余分なコレステロールなどを排出してくれる作用があります。血中コレステロール値を下げ、血栓の予防や血圧を下げる作用やデトックス効果、貧血を予防する効果などがあります。

 

フラボノイド

ポリフェノールの一種で、抗酸化作用、デトックス作用、アンチエイジング、ストレス緩和、がん抑制、免疫を整える、毛細血管改善効果、血液サラサラにする効果など様々な利点があります
デトックス作用による美肌効果やダイエット効果、便秘改善、や血圧の安定にも効果があることでも有名です。

 

ドクダミの活用方法、健康に良いドクダミ茶


血圧や血液が気になる方、デトックスやダイエットなど健康管理に興味のある方は、ドクダミ茶を飲む習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

ただし、人によっては高カリウム血症や肝機能検査値(GOT , GPT)が上昇することもあるので、注意が必要なので、医師に相談の上服用してください。

 

使用する葉っぱは?

ドクダミ葉

斑点が出たり、変色したものは取り除いたほうがよいです。

花が咲く前の新芽でもいいですが、花が咲いている時期の葉は薬効が高くなるそうです。
葉や茎を綺麗に洗い、水気を切ってざく切りにし、ネットやザル等に入れ陰干しするか、カラ炒りしても良いと思います。


1日の目安として朝晩に10g程度を煎じ、飲むと健康に良いとされています。
もし臭いがきつく飲みづらいのでれば、風呂に入れてみてもいいと思います。

 

ドクダミを煮だす時の注意

ガラス急須
どくだみを煮出すときは、耐熱ガラスの鍋やホーロー鍋(瀬戸引き鍋)を用意しましょう。鉄製のものを使うと、どくだみに含まれているタンニンと反応して黒くなってしまいます。

 

市販のドクダミ茶

ドクダミ茶を試してみたいが、身近にドクダミが生えていない、生えているが衛生的に問題がありそうな方はどうぞ。

 

どくだみの対処法まとめ

除草する際によく、塩や熱湯で駆除しようとするのを目にしますが、雑草の種類にもよりますが、地下茎すべては枯れません。
そもそも土中で、根がどの方向にはっているのか分かりませんし。
除草剤などで、根まで完全に枯らしてしまうか、土壌環境等を変えない限りしばらくするとまた生えてしまいます。
塩は、周辺の植物や雨で流れていった先への影響も気になります。塩分濃度が高いと他の植物(特に稲など)は影響を受け枯れてしまいます。
重曹を使うというのも、完全に根まで枯れきるのかわかりません。
ドクダミ茶を作れる程度で成長をストップできればいいのですが、毎年大量に群生してしまうのであれば、早めの対策がおすすめです。

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