【ナガミヒナゲシ】ヤバイ花ではないですが、外来特定種です。

投稿日:2019年4月28日 更新日:

ケシ科の植物と聞くと、こんな植物で違法薬物が作れるんだろうか?と想像してしまいますが作れないそうです。

私が小さいころはナガミヒナゲシはなかったと思います。どのようにして着実にふえていったのでしょうか?

 

大きな影響を与える外来植物?

ナガミヒナゲシはヨーロッパ原産の外来種で淡赤色、橙の花です。

ヒナゲシに似ていますが、花弁下の円筒形の子房が長細い形をしています。

1994年頃、種子が混入し急速に生息域を広げ温暖化も手伝い日本全国で見られるようになりました。

 

この花はほとんど雑草として扱われており、大きな影響を与える外来植物(海外から持ち込まれ生態系の破壊、影響を及ぼす可能性有)として、国立環境研究所の侵入生物データベースにも掲載されています。

種子が多いため非常に繁殖力が強く、一株から20万粒くらいの種を作ります.

すぐには発芽せず、年内に2割ほど残りは冬を越し年を明けて春先、それ以降に発芽します。

種がとても小さく0.6ミリ程度で、あらゆる隙間に入り込み発芽し温暖で日当たりの良い乾いた土壌であれば、どんな土でも発芽するようです。

 

 

アレロパシーと忌地(いやじ)

アレロパシーとは他の生物に害となる物質を作り出し、他の生物の成長を阻害するなど何らかの影響を及ぼすことを言います。

セイタカアダチソウのように他の植物を抑える物質を出して大繁殖しているのをみたことあるかと思います。

しかし繁殖しすぎ、自家中毒という現象を起こしてしまい他の植物に負けて自滅することがあります。
<同じ現象と考えられている忌地(いやじ)というものがあります。同じ作物の連作によって発育が悪くなり減少することです。>

ナガヒナゲシには、このアレロパシー作用が非常に強く、他の植物の根の成長を妨げていると言われています。

最終的になくなるのは、大繁殖が仇となり自家中毒で他の植物に負けてしまうか、人の手によって雑草として刈られるか、他のアレロパシー作用のある植物に侵食されるかと言ったところでしょうか。

 

 

有毒な物質を含んでいる

鮮やかなオレンジ色できれいな花ですが、白い液状のアルカロイドという物質を含んでおります。皮膚がかぶれたり炎症を起こす可能性があります。

近くに自生している他の植物の葉や茎に害虫が付いていても、この花には害虫が付いている様子は見られないようです。

また、ナガヒナゲシはケシ科の植物ですが、アヘンの原料となる成分を含んでおらず栽培ができますが、栽培する人はあまり見たことがありませんね。

 

 

最後に

可愛らしい見た目からは想像できないような繁殖能力の強さだけに、各自治体も駆除を勧めたり、「危険外来種」という造言で駆除を呼びかけたりと、あまり良いイメージがないナガヒナゲシですが日本の在来種を必要以上に侵食したり生態系を壊したりという裏付けも出来ていないようです。

外来種とは言え、自然と日本の生態や風景に溶け込めば、必要以上に恐れることもないのではないのかと思っております。

逆にナガヒナゲシの持つ能力を何かの形で活用したり、何かの方法でその繁殖力を抑えることで、親しめるような存在であって欲しいようにも思います。

 

-花と自然


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四国に住む兼業農家の跡取り息子です。

幼少期から嫌々家業(農業)の手伝いをさせらて、知らぬ間に野菜や穀物、花卉などの育て方を叩き込まれました。

40代になり改めて植物の美しさやすばらしさ、力強さを認識しています。

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