除草剤を使わない雑草駆除できないか考えてみる。自然や人体に優しい除草方法

雑草の除草、草刈り、草むしり

雑草を手っ取り早く駆除するために、グリサホート除草剤(ラウンドアップやサンフーロン)を散布することが多いと思いますが、「除草剤は出来るだけつかうな」と言う話をよく聞きます。

散布初期は良いのですが、徐々に除草剤に耐性が出来てしまい、最終的には生命力、繁殖力が強くなります。

もう一つは発がん性などの物質が含まれており人体への悪影響です。

グリサホート除草剤は世界中で使用禁止になっているにもかかわらず、未だに日本では禁止になっておりません。それどころか禁止国の余剰分が日本の市場には溢れかえっています。

草刈り業者に雑草駆除を依頼する

除草剤を使わず雑草駆除:グリホサート除草剤は体に悪い?

雑草を駆除する際に、その手軽さから「除草剤」を選ぶ人は多いと思います。

ホームセンターなどでよく目にする「ラウンドアップ」などのグリホサート系の除草剤としてよく知られています。

このグリホサート系除草剤は米国モンサント社が開発した除草剤で、植物の葉や茎に付着して根まで枯らすとても楽な除草剤です。

国内では何倍にも希釈して販売されていますが、グリホサートの成分は、どんな植物でも枯らしてしまいます。

枯らせたくない植物が近くに植えられている場合は、注意が必要です。

 

除草剤を使わず雑草駆除:撒き続けると雑草は耐性がついてしまう

スギナのような繁殖力の強い植物には「除草剤耐性」がつてしまうことがあります。

毎年除草剤を撒いては生え、また撒いては生え、の繰り返しで最終的に耐性のついた強いスギナのような雑草だけが残ってしまうそうです。

また、グリホサートが植物を通して、人間にも発がん性や遺伝子への影響があると言われています。

WHO(世界保健機関)やIARC(国際ガン研究機関)は、発がん性がある可能性を指摘しているとともにワシントン大学研究チームはガンのリスクが40%以上植えると19年2月に発表しています。

使用する際には、ご自身やご家族の体にも注意され、ご近所周辺にも配慮が必要です。

 

除草剤を使わず雑草駆除:どうやって雑草を除草(対処)しようか?

地道に何度も草刈りをしたり、少し土を掘って根っこまで駆除する方法が一番安全ですが、労力や体への負担、費やす時間を考えると出来るだけ避けたい方法です。

できれば、楽に対処したいということでいくつか方法を探してみました。

除草・草刈り業者に任せる

一番楽な方法です。道具も不要。

除草後の草の処分もしてくれますが、料金が一番のネックです。

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防草効果のある砂利を敷く

砂利を敷くことで、日光を遮り雑草が生えるのを防ぐ方法です。また、音が鳴るため夜間の防犯対策としても有効です。

除草の労力を考えると、良い方法だと思います。

しかし、砂利を5~7cmと厚めに敷かないと土に日光が届き、雑草が生えてしまいます。敷き詰める場所によっては大量の砂利が必要になり、コストがかかってしまうというデメリットもあります。

また、砂利を踏むとだんだん土に埋もれてくるので定期的に砂利を継ぎ足してやる必要が出てくる場合があります。

 

被覆植物やアレロパシー活性の強い植物を使う

「アレロパシー」とは、植物がアレロケミカルなどの物質を放出して他の植物の繁殖を抑制したり、動物や害虫を寄せ付けないようにする作用効果の総称です。抑制だけでなく促進する場合もあります。

「他感作用」とも呼ばれています。

雑草よりも強い植物、例えばスギナなら「フレンチマリーゴールド」「ミツバ」「フキ」などをスギナが生えそうな場所に植えてやるとアレロパシーの作用効果でスギナが生えにくくなります。

その他にもコデマリ、シラン、カルミア、キンホウジュ、モンキーポッド(観葉植物)、スズランなどもアレロパシーの活性が高い植物です。

また、ヘアリーベッチやクローバー、クラピア、ダイコンドラなど被覆植物(カバープランツ)で地面を覆ってしまう方法もあります。

ガーデニングアイテムとしても使えますが、伸びすぎたり枯れたり、隙間から異種の雑草が生えてきたりすることがあり、多少の手入れは必要です。

アレロパシーを出す植物を「雑草だ」と言われてしまうと元も子もありませんが。

 

防草シートを使う

水は浸透しますが、日光は遮断するので植物が一切成長できません。

デメリットは敷設の手間やコスト面、そして見栄えですが、「絶対雑草を生やしたくない」という方にはお勧めです。

最終的には劣化で破れてしまいますが、敷設や交換の手間などを考えると、できるだけ耐久性があり、長く使えるものを選んだ方が良いです。

 

固まる土を使う

雑草対策固まる土

水を加えると固まる土というものがあります。

土表面が固まってしまうため、雑草の芽吹く場所がなくなります。

水もある程度は浸透してくれる優れものです。

セメントを配合しているので、ある程度(人間の体重程度)の重さには耐えますが、表面が少しづつ削れてきますのであまり強くありません。何年かすると経年劣化等で割れやすくなるものもありますので補修が必要です。

 

防草マットを使う

雑草防止シートがついた天然石調のマット。

カットできるため設置が簡単、置くだけです。

どうしてもマットとの隙間が出来てしまうこと、通路の踏み石として使用していると沈んでしまうというデメリットがありますが、修正もしやすいのでメンテナンスに抵抗がないという方には向いているかと思います。

 

根気がいるが熱湯消毒で除草

お湯をかける前に伸びた地表部の葉や茎の部分を刈り取っておきます。

沸騰したお湯を雑草にかけます。

熱を逃がさないよう、ゴミ袋やビニールシートなどを上からかけてやりましょう、という簡単な方法です。

除草したい範囲や根まで枯らすことを考えると、ガス代(電気代)や労力がかかってしまうため、あまりお勧めできません。

地表部分の茎や葉には効果が有るかと思います。やけどに気を付けて。

 

塩水を撒いて除草?

 

効果の程は、雑草の種類にもよりますので、試してみないとわかりません。

私が過去に、海水(塩分濃度3.4%)を雑草(セイダカアワダチソウ)に撒いてみましたが、効果がなかったのを記憶しています。

塩水は、一度撒いてしまうと塩分が地中に残ってしまい、他の植物が育たなくなる可能性がありますので、お勧めできません。

塩水(3~5%程度)をつくり除草したい部分にまきます。他の植物にかかると枯れてしまったり、地中の水道管や建材などについてしまうと錆びの原因にもなり腐食をしてしまいますのでやめましょう。

 

お酢や重曹で除草する

料理で使用しているお酢や重曹にも除草効果が有ると言われています。事前に地表部の葉や茎は軽く刈っておいた方が良いです。

お酢は、30~50%程度、重曹は10%程度水で希釈し、スプレー等で吹きかけます。

安全性が高いというメリットがある反面、コストがかかり、お酢は匂いがあり建材などにかかると腐食するというデメリットがあります。

 

塩化カルシウム

除湿剤としてよくつかわれている塩化カルシウム。水分を吸収して雑草を枯らせてしまう性質があります。もちろん、雑草のみならず植物すべてを枯らしてしまいます。

塩(塩化ナトリウム)よりも高い除草効果を得ることができると言われていますが、半永久的に土に残留し植物が今後生えにくくなりますのでおすすめは出来ません。

また、塩(塩化ナトリウム)同様、地中の水道管や建材などについてしまうと錆びの原因になったり、流れてしまうと近隣の農作物や土壌にもダメージを与えてしまいます。

 

除草剤を使わず雑草駆除:まとめ

雑草に除草剤を使うこと自体は悪いことだとは、思いません。

販売者側は、海外ではグリホサートが健康問題になっている事実をしらず(知らせず)使うことは如何なものかと。。。。

3、4日で土壌分解すると謳っていますが、人によっては「土壌を汚して、耐性がついてまた生えて」を繰り返すだけだという人もいます。

群生してどうしようもない場合の最終手段として、使用するくらいにした方が良いのかもしれません。

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