インテリア、ガーデニングでも人気が高いオリーブの育て方

ガーデニング

 

オリーブは地中海沿岸が原産で丈夫で育てやすく一年中美しい葉の色が楽しめる常緑樹です。

実を楽しむのであれば、少し配慮が要りますがお部屋でも簡単に育てられ独特の雰囲気も魅力的です。初心者でも気軽に育てることができ、深い緑の葉と白い花がとてもオシャレな植物です。

 

オリーブは日光がよく当たる場所で育てましょう

オリーブは日光をとても好む植物ですので露地植えなら南向きの場所へ、鉢植えなら日中の太陽の当たる明るい場所に置いてあげましょう。

少し大きな木の場合、株の内側まで十分に日が差すように伸びすぎた枝葉や細い枝などが込み合ったところは剪定しましょう。日が当たるようにしないと実が付きづらくなってきます。

新しく伸びてきた枝のところに花が咲いて実がなりますので、風通しを良くしましょう。

全体に日が当たるようにし、内向きに入ってきている枝を切ったり、枯れてる枝を切ったりして樹形を整えます。

この作業は大体2月から3月の間にかけて行なっていきますが、時期に関係なく樹形が悪くなったなとおもったら時期に関係なく剪定してください。枝を切った後、できれば暖効性肥料を与えましょう。

 

冬の寒さにさらすこと

オリーブは雪や霜などには基本弱い植物ですが、冬の寒さにしっかりさらさないと新しい新芽がつかないという性質もあります。

寒さに弱い品種でない場合、冬の間ずっと室内に取り込んでしまうのではなくマイナス2~3°くらいまでは屋外で様子を見るようにすると良いでしょう。

 

 

オリーブの管理方法は簡単なので初心者向きです

乾燥に強いので毎日の水やりは必要ありません。少し乾燥気味に育てるのがコツですが、完全に水切れさせてしまうと実の付きが悪くなったりしますので注意してください。触ってみて土の表面が乾いていたらあげるようにしましょう。肥料も生育旺盛な春と秋に一度ずつ緩効性の肥料を与える程度なので、比較的初心者向きと言えます。

土は赤玉土や腐葉土などを使用し根腐れをおこなさいよう、水はけがよい状態にします。

幼木は、根が浅く倒れやすいので倒れないようにしっかり支柱を立ててやってください。

また鉢やプランターで育てる場合は年に一度植え替えを行うことをお勧めします。一回り大きな物に変え、新しい土に石灰を適量を混ぜるとさらに大きく成長します。

 

自家不和合成と自家結実性

またオリーブは自分の花粉では受粉できない自家不和合性(単体では実を付けない)のものと単体で実を付ける自家結実性(受粉樹がなくても受粉に成功する)ものがあります。

自家不和合性のオリーブの木で実を収穫したい場合は、品種の違う株を2本以上植えます。異品種のオリーブと交配すると実がつく確率が高まります。 

おおよそ60cm程度まで大きくなると春に白い花をつけ、この時に虫などの媒介により受粉します。

オリーブを屋外で育てているとせっかく実が鳥に食べられないか?と心配される方もいらっしゃいますが、オリーブの実は鳥にとって美味しいものではなく、全くと言っていいほど食べに来ないようです。

 

国内で流通しているオリーブの種類

国内でよく見られるオリーブをいくつかご紹介します。

 

ネバディロブランコ

樹高が7〜10mぐらいに成長し枝分かれする品種で横に大きく茂ります。成長が早いので剪定はこまめにした方が良いです。

実は柔らかく傷つきやすく主にオリーブとして利用されています。

花粉量が多いため受粉樹として利用されまます。

 

 

 

 

マンザニロ

樹高は高めで樹形は少し横に茂ります。

葉が密集しがちですので、こまめに剪定をした方が良いです。

風や雨などに強く栽培は比較的簡単な品種ですので、初心者の方にもおすすめです。

実は大型で、柔らかく傷つきやすくピクルス、オリーブオイルとして利用されます。 

 

アルベキナ

あまり樹形が広くなり過ぎず、ゆっくりと育ってくれますので剪定の回数はさほどの必要あまりありません。

初心者に人気で、他の品種よりも比較的早くに花が咲き実をたくさんつけます。

観賞用で栽培されますが、小ぶりな実はオリーブオイルに用いられます。

 

ピクアル

スペインアンダルシア地域で栽培が盛んな品種で、果実の先端が少し尖っています。

成長が早く、栽培は比較的簡単です。 この品種から作ったオリーブオイルは高温や酸化に強く、調理などで幅広く使われます。酸味、苦味が少なくどんな料理にも相性が抜群です。

 

セビラノ(ゴルダル)

初心者の方でも簡単に栽培できます。タネが小さいのですが、果実は大きいのが特徴で、塩漬けなどにします。

寒さに弱いので注意が必要です。

 

 

 

 

レチン・デ・セビーリャ

スペインの南海岸で主に栽培されている品種です。

少し青みがあるオリーブオイルは、苦味、辛味、酸味のある口当たりが非常に良くフルーティーな風味でどんな料理にも相性が良いオリーブオイルがとれます。

 

 

チプッレシーノ(シプレッシーノ)

もともと風よけとして使われてきました。雨風に強くゆっくり成長します。

繁殖力も強く栽培しやすい品種で葉が密集しますので、風通しをよくするために定期的に剪定が必要です。

自家不結実性なので、他の相性が良いオリーブと一緒に植えたほうが良いでしょう。結実すると、果は多くつきます。フルーティーな香りのオリーブオイルはとても美味です。

 

ルッカ

上に伸びます。葉の間隔が程よくあり、オリーブらしく美しい樹形になります。

自家結実性があるので受粉樹がなくても受粉に成功することがあります。 また、樹勢が強いので初心者でも栽培が簡単で人気がありますが、剪定が年に数回必要です。この品種のオリーブオイルは人気でよく料理などに利用されます。

 

 

レッチーノ

イタリアのトスカーナ地方原産のオリーブです。葉がコンパクトで、その実からはフルーティーな香りのする良質のオリーブオイルが摂れます。

オリーブオイル、ピクルスのほか観賞としても人気があります。現在では世界中に普及しており病害虫にも強く、環境にも適応力が高い品種で初心者にもお勧めの品種です。

 

 

モライオロ

樹形が美しく観賞用としても人気の品種です。 果実は小さいめでオリーブオイルに利用されます。

葉の色が緑銀色をしているのが特徴です。

 

 

コラティーナ(コラチナ)

オリーブオイルとしてよく利用されます。 自家結実性があるので受粉樹がなくても実がなります。生命力が強く早くに果実が実ります。

環境適応が高く、寒さ暑さそして乾燥や病気にも強いので、初心者にもおすすめの品種です。

 

 

カラマタ

ギリシャを代表する品種であり、葉は緑葉でやや丸めで大型の果実が実ります。質の良いオリーブオイルが取れるので人気があります。 

 

コロネイキ

葉小さくが尖っており樹形が広がるような形になっているのが特徴です。乾燥には強く寒さには弱いので注意が必要です。温暖な所で栽培することをおすすめします。

花粉が多く受粉木として用いられることも多く、他のオリーブと相性も良いのが特徴です。

実は他の物と比べて含油率が高く、オイレン酸を多く含みあっさりしておりとてもフルーティーで色んな料理に使えます。いろいろな料理との相性も良く、酸化を抑える作用もあり美容にも使われています。

 

ミッション

樹形は直立性で美しく上に伸びますがバランスよくスマートに育ちます。葉は緑銀色をしており先端が尖っています。

 果実は楕円形ので香りも良く、油の含有率も高く食用でピクルスにしたりオリーブオイルに利用されます。 

耐寒性があり寒い地域での栽培が可能です。自家結実性があるので受粉樹がなくても実がなります。日本でもよく流通しており初心者でも栽培しやすい品種です。

 

さいごに

オリーブは食用としてはもちろん、愛らしい緑の葉も特徴のひとつです。ギリシャ神話では勇気と力を与える象徴とされ、平和のシンボルとして国連の旗のにも描かれています。これは、「旧約聖書」創世記の「ノアの方舟」の話に由来したものです。

 

お部屋のインテリアとして、ガーデニングツリーとして一年を通じてたっぷり日に当てて大切に育ててあげてください。

 

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