レンゲ (げんげ)-緑肥になり畑や田を豊かにしてくれる

花と自然

昔はどこの田んぼにも咲いていたレンゲ。今ではてっきり見られなくなりました。肥料や漢方薬として昔から愛されていました。

レンゲについて

東アジア、中国原産の植物で江戸時代の初めごろに日本に持ち込まれ広まっていきました。 標準和名が、「げんげ」というらしいのですが、普通はレンゲかレンゲソウと呼んでいると思います。

高さが10~20センチ程度のマメ科の植物で紅紫色や白色の蝶形の花が開きます。

晴れた日に風に揺れている姿をずっと見ていると、蜂や蝶といった昆虫たちのオアシスになっているのがよくわかります。私はずっと見ていても飽きません。

小さい頃、れんげの花びらの根本にある蜜を舐めたら甘かった記憶がありまして、久々に舐めてみましたが、甘いような気がする?? すみません、よく分かりませんでした。

長年、添加物、着色料を食してきたので私の舌は、おかしくなっているんでしょう。たぶん。

 

春の訪れを告げる花

昔は何処の田んぼにも春になると咲いていました。

花冠や首飾りなどを作って遊んだ記憶はないでしょうか。

最近では化学肥料などで姿を消しつつありますが、養蜂や地域おこしなどで復活しているところもあるようです。

もともとレンゲを咲かせると土を肥やす効果があります。

 

緑肥とは

秋に種を蒔き、田んぼにレンゲソウを咲かし土の肥料分「緑肥(りょくひ)」にします。

緑肥とは田畑に植えられたまま耕され土と混じり、分解されて土の中の肥料となる草のことです。

レンゲは根のところどころにある「根粒」という瘤状のところに「根粒菌」という細菌が媒体しています。

この根粒菌は、大気中の窒素をアンモニアに変換し宿主へと供給する土壌微生物で、逆に宿主からは根粒菌には光合成産物が供給されるという共生関係が成り立っています。

 

食用や薬として

若芽をおひたしにしたり、花を天ぷらにしたりと食用にもなります。

中国では乾燥した根を煮出しお茶にして飲まれたり、根の粉末を錠剤やカプセルで、そして漢方薬として飲まれています。

免疫機能の維持向上、インスリンの分泌、解熱など疲労時に効果があるようです。

 

花言葉は、「心が和らぐ」「あなたと一緒なら苦痛がやわらぐ」です。古くから薬に用いられたからでしょうか。

小さいとき田んぼに咲いていたレンゲを思い浮かべると確かに心が和らぎました。

 

 

 

 

 

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