キンギョソウは海外でスナップドラゴン(くいつき竜)と呼ばれています。 ←我ながら何を言っているんだ?
花の形状がドラゴンの口を連想させるだからそうです。(よくわかんないな~)
学名では「アンテリナム」といわれ、ギリシア語で「鼻ににている」という意味があります。
日本では金魚が口を開けている姿に似ているので「金魚草」と呼ばれ人々から愛されています。
金魚草について
金魚草はもともと地中海沿岸のヨーロッパ南部、北アフリカの原産で、江戸時代後半から明治時代にかけて日本に渡ってきたと言われています。
芳香があり20~120cmの高さに成長します。
花色も様々でピンク系、レッド系、オレンジ系、イエロー系、パープル系、ホワイト系など淡いパステル色から鮮やかな原色など、単色のものからグラデショーンになるものまで、何ヶ月もの間その美しさを見せ楽しませてくれます。
また、キンギョソウは花が枯れた後、種子を包んでいた「さや」が、まるでドクロの様に見える事から昔は、超自然的な力を持ち、魔術から身を守ると考えられていました。
金魚草の育て方
香りがよく迫力もあり、発色のいい花色で目立つスナップドラゴンですが、花持ちがあまりよくありません。
乾燥、高温に強いのですが日陰や湿度が高いところでは、あまりよい成長は望めません。日照不足が続くと枯れやすくなります。
花が密集する際には風通しや日照、病害虫に注意しましょう。
秋から冬にかけて植え付けを行い、翌年の春から夏にかけて花が咲く一年草の植物で、夏の暑さで枯れてしまいます。本来は多年草ですが、日本のように湿度が高いところでは株の寿命は短く夏越し出来ても2年目で枯れてしますので実質1年程度しかもちません。
晩春の涼しい気温の中で成長し、日当たりと水はけの良い土壌を好みます。
秋から冬に種をまき、苗をポットや育苗箱でそだてることも可能です。
種まき専用の土を使い種は覆土せず土が乾燥しないよう適度に水をあげてください。18~20℃が適温で1週間程度で発芽します。風通しと日当たりのよい場所でそだてます。
本葉が数枚確認出来たら、鉢へ移してあげてください。
苗を購入する場合は、春に植えて夏に咲くようにするのが最善です。種から80〜100日程度で開花します。
鉢植えの場合、小粒赤玉土7:腐葉土1:砂1の割合で混ぜた土を使います。
ホームセンター等で販売している草花用培養土はすぐ使えるので楽ですよ。
水やりは、植え付けから開花までは、土壌の水分を常に十分に保ってください。根元に注ぐと花が痛んで枯れることがありません。
開花している時期に有機肥料を2週間に1回程度与えます。
種子が完全に熟し種子が落ちそうなときに紙袋を取り付けます。
紙袋で種をキャッチし根元で茎を切り、紙袋を振ってさやから種子を取りだしまた、来期に使用します。
金魚草の手入れ
花を咲かせるために、 しおれた花や葉は定期的に取り除いてください。
キンギョソウはアブラムシが付きやすいので注意して観察し、発見した場合は、害虫を駆除してやってください。
てんとう虫はアブラムシの天敵なので捕食してくれますよ。
また、病気に感染した部分は取り除き、有害な毒物を含んでいない食品用珪藻土を塗布すると有効です。
日頃の管理は、可能であれば直接花に散水するのは避けて、根元に撒くようにしましょう。
湿度がこもらないように適度な間隔を空けると風通しも良く、うどんこ病等の真菌類の予防にもなります。
さいごに
本来、スナップドラゴンは多年草宿根植物だけど、日本では栽培上1〜2年草として扱われています。とてもいい香りがし、花色は多く発色の良い物が多いです。
エディブルフラワー(食べられる花)として金魚草を見たことがありますが、とてもカラフルで美しく料理に生えていました。
少し苦くそして少し辛く、あれは飾りで本当は食べてはいけなかったのかなぁと記憶しています。ビタミンが豊富とか言っていましたが…
金魚に見た目が似ている金魚草は口をパクパクしている姿から「お喋り」「お節介」「図々しい」「騒々しい」いうネガティブな花言葉がある反面、「清純な心」「穏やか」「快活」などといったポジティブな花言葉もあります。
受け取った人がどう感じるかにもよると思いますが、贈り物にするのは止めておいたほうが無難かもしれませんね。
兼業農家の跡取り息子。植物が好き、花が好き、ガンダムも好き。
農業繁忙期には更新がちょくちょく遅れるよ。